ボルドーへはパリのモンパルナス駅から
TGVアトランティックで約3時間・・・。

 ボルドー、BORDEAUX、酒好きに限らず、
なんとも魅惑的な名前だ。大西洋の影響で
冬は温暖、夏は涼しく、明るくて暮らしや
すいフランス南西部のボルドー。

 パリコミューン(1870)をはじめフランス
の危機(各世界大戦)には臨時政府ができた
程、歴史的政治的に重要な役割を担った。

また、ボルドーの3Mと言われる、人文思想家モンテーニュ、政治思想家モンテスキュー、小説家モーリアックを輩出した土地で、文化遺産にも非常に恵まれている。その風景は
印象派の絵画そのもの・・・、と言っても過言ではないかもしれない。

  

 ボルドーと聞けばやはりどうしてもワインが連想され
るが、ブルゴーニュ地方と共にボルドー地方はフランス
ワインの双壁で、周辺にはシャトー(ワインの醸造所)が
点在している。牡蠣を中心として海産物もとても豊富で
ボルドーは美食家にはたまらない土地だろう。

ボルドー地方の葡萄畑→

よく知られている銘柄としては、
赤:メドック(
Médoc)、サンテミリオン(Sait-Emilion)、
白:バルサック(
Barsac)、ソーテルヌ(Sauterne)
などが上げられるだろう。

ボルドーの町と生活

 フランスの南西部に位置するボルドーは、フランスの中でも最も豊かな都市の一つとして名高い。ワイン貿易で栄えた18世紀の豪華な建築物に飾られ、街には大きく立派なドアをもつ家々が立ち並び、その賛沢さに圧倒される。18世紀のブルジョア文化だけでなく、アリエノール・ダキテーヌの英国影響下の時代や、さらに時を遡ってガロ・ロマンの時代など、街には至る所に歴史の跡が刻まれている。

 いつも人々で賑わっている中心街は、とくに3月と8月に行われるブラドリの時、は街路全体がマルシェとなり、お客で溢れる。サント・カトリーヌ通りとポルト・デジョー通りと呼ばれている通りを中心にして行われているのだが、これは、ボルドーの街造りの際に、シーザーが築いた街の基盤となった中心軸である。

 また、パレ・ガリアンの遺跡、中世から今なお高くそびえ立つ鐘塔グロス・クロシュ、ジロンドの女神たちが見渡している、広大な空問エスパナード・デ・カンコンス、パリのオペラ座のモデルになったという劇場グランド・テアトル、かつて大学の文学部であった博物館ミュゼ・ダキテーヌ、ベルサイユ宮殿を思わせる景観のパレ・ド・ラ・ブルス、数々の古い教会、ゆるやかに流れるガロンヌ川、そこに架けられた、ナポレオンの橋、ポン・ド・ピエール、そして、ゴシック建築の大寺院、カテドラル、サン・タンドレなど興味深い景観が続き、訪れた者を飽きさせない。

 そしてアリエノールの結婚式が行われた所としても知られている大寺院の向いには、ボルドーの街を一望できる展望塔がある。エレベーターがないので、自分の足で一段ずつ石の螺旋階段を上っていく。上から見渡す景色を目の前にすると・・・・、絶景!


 ボルドーは世界的に、そのワインの生産量と質の良さで、あまりにも有名だ。

 赤ワインが主だが、ガロンヌ川西部メドック、ドルドーニュ川東部サン・テミリオン、そして二つの川の間の地域を中心に、数多くのシャトー(ワインの醸造所)で、それぞれのシャトー独特の味をもったワインをつくり出している。

 また、ワインの他にも特産物がたくさんある。秋のセップというこの地方の茸とカキを中心に、一年中美味しい自然の恵みに囲まれている。カヌレという甘味も加わって、ボルドーの人々は陽気で、大らかに日々を満喫している。ボルドーの胃袋ともいえる、サン・ピエールの界隈には、豪快なボルドー人たちといっしょにたくさんの観光客が、カフェで優雅な人生の一時を過ごしている。